水の中のゼリーのようなたまごは魚にパクッと食べられた。残った4つの卵はおたまじゃくしになり、やがて4匹のカエルになった。カエルたちはもぐったり、泳いだり、遊んだり…。時にはサギやカメに狙われるが、賢くだまして上手に逃げる。夏中カエルたちは思う存分愉快に遊び、雪の降る冬がくると、あたたかい土の中で花咲く春まで眠る。 調子のよい文章と、シンプルでのびやかな絵から、カエルの軽やかな動きと生き生きと遊ぶ様子がわかります。
■福音館書店 ■1964年 ■30p ■16×24cm