川へ洗濯に行ったおばあさんは、川上からつんぶく、かんぶくと流れてきた大きな桃を拾い、家に持って帰ります。すると、桃がじゃくっとわれて、中からかわいい男の子が生まれました。桃から生まれたので、ももたろうと名づけ、おじいさんおばあさんはたいそうかわいがって育てました。ももたろうは成長し立派な若者になると、日本一のキビ団子を腰につけ、犬・猿・キジをおともにつれて、鬼が島に鬼退治に出かけていきます。そして、見事鬼をやっつけて、お姫様を助け出します。
よく知られた日本の昔話を絵本にしたもの。宝物を取り返すのではなく、お姫様を救い出す結末になっているのが特徴的。日本画のような絵は、ももたろうの力強さをよく表している。リズミカルな文は声に出して読みやすく、話もテンポよく進んでいき、どんどん引き込まれる。
■福音館書店 ■1965年
■40p ■21×22cm
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