ジョニーは、村の中で自分のうちにだけクマの毛皮がないことを不満に思っていました。ある日、クマをしとめてやろうと決心して森へ出かけたジョニーですが、おなかをすかせた子グマに会って連れてかえってきました。子グマはどんどん大きくなり、畑や食料小屋を荒らすようになりました。ジョニーは仕方なくクマを森へかえそうとしますが、何度やってももどってきてしまいます。とうとうジョニーがクマを射殺しなければならなくなったとき、偶然のことで、クマは動物園で飼われることになりました。
ブラウン一色で描かれた写実的な絵が、物語によく合っています。ホッとさせる結末が聞き手の心を和ませます。
■ほるぷ出版 ■1985年
■85p ■27cm
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