あるところにお母さんやぎと七匹の子やぎがいました。ある日、お母さんやぎの留守に、狼がやってきて「お母さんだよ」と子やぎたちをだまし、家に入り込むと、子やぎたちを次々と丸飲みにしてしまいました。ただ、柱時計の箱の中に隠れていた末の子やぎだけは見つからずにすみました。帰ってきたお母さんやぎは、眠りこんでいる狼のお腹を切り開き、子やぎたちを助け出すと、かわりに石を詰め込みました…。
誰もが知っているグリムの昔話。威厳のあるお母さんやぎ、こわそうな狼、無邪気な子やぎたち、抑えた色調の絵から、お話の緊迫感が伝わってきます。
■福音館書店 ■1967年
■32p ■22×31cm
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