エンソくんはホゲタ駅から汽車に乗り、いなかのおじいさんのところまで初めての一人旅をします。いくつもの駅にとまり、たくさんの橋を渡り、トンネルに入り…と旅は続き、途中の高原の駅ではたくさんのひつじたちがどっと乗り込んできます。エンソくんがひつじの形のコロッケの入った駅弁を食べ始めると、ひつじたちもお弁当のほしくさを一斉に食べ始め、食べ終わると一斉に眠ります。
国籍不明の奇妙な絵とおかしな展開が、スズキコージ独自のへんてこワールドへ連れていってくれます。ちょっと変った本を楽しみたい子どもに。
■福音館書店 ■1990年
■32p ■20×27cm
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