まっ黒でぴかぴか光ったかわいい機関車ちゅうちゅうは、いつも重い客車や貨車をひっぱっていました。ある日、自分ひとりで走ったらどんなにすてきだろうと考え、機関士たちのみていない間に一人で勝手に走り出しました。信号も踏切も無視して、「ちゅうちゅう、しゅっしゅっ!」と走っていくので辺りはたちまち大混乱。人々はちゅうちゅうのことを怒ってしまいます…。
大きな画面に黒一色で描かれた絵は躍動感に溢れ、力強い。長いお話だが、スピード感もあり、長さを感じさせない。飽きさせない。
■福音館書店 ■1961年
■45p ■31cm
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