おばあさんが、五羽のにわとりを飼いました。一日目、おばあさんの犬はにわとりを見ているだけでした。ところが二日目、犬はにわとりをにらみ、三日目にはとり小屋に手を伸ばしたので、にわとりたちは大騒ぎ。おばあさんがこらしめに犬を木につなぐと、外に出してもらったにわとりたちは、犬を囲んで、「見てるだけ!」「にらむだけ!」「なでるだけ!」「つっつくだけぇー!」。犬はすっかりおとなしくなりました。
好奇心いっぱいで、にわとりに近づいていく犬と、大騒ぎするにわとり、そして、同じことを言って犬を逆襲するにわとりという立場の逆転がおかしい。おはなしにも向く。
■福音館書店 ■出版年不明
■24p ■22cm
|