あおくんときいろちゃんは一番の仲良しです。ある日、あおくんはきいろちゃんと遊びたくなって、あちこちさがしまわってようやく出会いました。二人は、うれしくてうれしくて抱き合って喜ぶうちに、緑色になってしまいました。いっぱい遊んで家に帰ると、あおくんの家でもきいろちゃんの家でも「うちの子じゃないよ」といわれてしまいます。二人は悲しくて泣いて泣いて全部涙になってしまいました。すると青い涙はあおくんに、黄色い涙はきいろちゃんに戻りました。
丸くちぎっただけの色紙が本当の子どものように生きて動いて見えます。形のおもしろさ、色の美しさがお話の中に十分に生かされています。
■至光社 ■1967年
■1冊 ■21×21cm
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