あおい目のこねこは、ネズミの国をさがしに出かけました。でも、誰に聞いてもネズミの国はわかりません。途中で出会った意地悪な5匹の黄色い目の猫たちもネズミの国は知りません。ところがある時、犬に吠えられ飛び上がったこねこは、その犬の背中に乗っかってしまいました。驚いた犬は走り出し、走って走って、山を登って下って登って下って登って下って…。くたびれた犬がやっと止まったところは、何とネズミの国だったのです!
読み物のような外見なのに中身は絵本。あおい目のこねこは明るく元気で、ちょっとやそっとではへこたれない。軽妙な線で描かれた絵にも、とぼけた味わいがあります。
■福音館書店 ■1965年
■109p ■22cm
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