【特別展示・郷土】「杉原一司関係資料」展(令和2年4月10日から6月10日まで)
没後70年となる今年、本資料展を主催する「杉原一司歌集」刊行会と鳥取大学との共同プロジェクトによって、杉原一司が生前発表した短歌を全て収録する歌集が制作されました。
歌集の出版を機に、杉原家所蔵資料、県立図書館所蔵関係書籍を合わせて展示する「杉原一司関係資料」展の開催が実現しました。
本資料展は、塚本邦雄から天才と呼ばれた夭折の歌人・杉原一司を知ることができる初めての資料展です。展示資料は、杉原家の全面的な協力により、一司自身は勿論、塚本邦雄や師である前川佐美雄の貴重な家蔵資料が中心となっています。
資料展を共催するのは、地域に焦点を当てアカデミックな研究に取り組む鳥取大学地域学部と郷土文学者を広く紹介し県内の文化振興に寄与する県立図書館です。刊行会と取り組んだ研究成果の発信と郷土文学資料の保存・継承についても考える機会となることを期待しています。
新型コロナウイルス感染防止の対策をとりながらご観覧ください
・団体での入館や長時間の滞留はお控えください。
・可能な限りマスクを着用いただくとともに、展示ケースへの接触はご遠慮ください。
・他の観覧者とは距離をとってご観覧ください。
杉原一司・・・
1926年、鳥取県八頭郡丹比村に生まれる。鳥取商業学校在学期には吉村撫骨に指導を受け短歌を始める。後に知遇を得た歌人・前川佐美雄は妻子を杉原家に疎開させた。
前川が主宰する歌誌『オレンヂ』に参加し、郷里の同志とともに『詩歌祭』『花軸』を創刊。1949年には、塚本邦雄らと同人誌『メトード』を創刊し、積極的に短歌や歌論を発表した。
特に、それまでの短歌の概念に迎合しない領域を試みる意識は強く、同人誌に「方法」のフランス語「Méthode」を冠したことは、その現れであった。新機軸の着想と作歌実践によって、前衛短歌を主導した塚本邦雄に天才と評された。
1950年、病気のため23歳の若さで亡くなる。
日 時
令和2年4月10日(金曜日)から6月10日(水曜日)まで
※休 館 日 5月14日(木曜日)、31日(日曜日)
※開館時間 火曜日から金曜日 午前9時から午後7時まで
月曜日、土曜日、日曜日は午後5時に閉館します
※4月11日(土曜日)から臨時休館したため、会期を延長して開催しています。
場 所
鳥取県立図書館 2階 特別資料展示室
主 催/共 催
主催 「杉原一司歌集」刊行会
共催 鳥取県立図書館、鳥取大学地域学部
関連行事-中止-
-没後70年「杉原一司歌集」出版記念フォーラム-
「歌人・杉原一司と私」
日時 令和2年5月10日(日曜日)
会場 鳥取県立図書館 2階 大研修室
主催 「杉原一司歌集」刊行会
共催 鳥取大学地域学部
後援 八頭町教育委員会、新日本海新聞社
協力 鳥取県立図書館
※来場者の安全が確保できないため、止む無く中止といたしました。