【特別展示・郷土】「とっとり文学の情景展」(H27.11.5~11.29)
豊かな自然に恵まれ、数々の歴史をきざみ、幾多の人物を輩出してきた鳥取県。鳥取県には、鳥取砂丘や大山など観光地としても名高い名所が数多くあります。これらの地は文学作品の舞台としてたびたび取り上げられ、近代においてもこの地を訪れた著名な作家らによって、あるいはここをふるさととする作家らによって、多くのすばらしい作品が生み出されてきました。
今年3月に鳥取県立図書館では、県内の名所が描かれた文学作品をテーマとした小冊子『郷土出身文学者シリーズ特別編 とっとり文学の情景』を刊行しました。鳥取県の風土に触れた彼らがこの地をどのようにとらえ表現したのか、描かれた「情景」の魅力をみなさまにご紹介します。
<チラシ表> <チラシ裏>
会期
平成27年11月5日(木)から11月29日(日)まで
※11月12日(木)は休館日
※開館時間 午前9時から午後6時30分まで (土・日・月・祝日は午後5時まで)
場所
鳥取県立図書館 2階 特別資料展示室
主催
鳥取県立図書館
展示内容
1.風紋なびく城下町 -県東部が舞台となった文学-
■鳥取砂丘 有島武郎・与謝野晶子の歌
■山陰海岸 島崎藤村『山陰土産』、尾崎翠『花束』 『無風帯から』
■鳥取市 尾崎放哉の句、阪本四方太『夢の如し』
2.日本屈指の温泉郷 -県中部が舞台となった文学-
■三朝温泉 野口雨情『三朝小唄』
■東郷温泉/湯梨浜町 田山花袋『温泉めぐり』、遠藤周作『その一言』
■倉吉市 河本緑石の詩句
3.郷里を見守る霊峰 -県西部が舞台となった文学-
■大山 志賀直哉『暗夜行路』、大江賢次『望郷』 『絶唱』
■日南町 井上靖『通夜の客』、松本清張『父系の指』
■米子市 生田春月『相ひ寄る魂』
4.文学に描かれた現代の鳥取県
県出身の文学者が発表した作品を中心に、県内各地を題材にした現在の「とっとり文学」を紹介します。
桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
松本薫『梨の花は春の雪』 『TATARA』 『天の蛍』 など
5.鳥取県が登場する文学作品
県内の地名や名所が登場する文学作品を、パネルにして紹介します。
※こちらもご覧ください→鳥取県が登場する文学作品
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関連行事(郷土文化講演会) ※参加無料・申込不要・手話通訳あり
日時
平成27年11月21日(土) 午後2時から午後3時30分まで
会場
鳥取県立図書館 2階 大研修室
演題
とっとりの情景を描く -作家の視点から-
講師
松本 薫 氏(まつもと・かおる、作家)
【講師紹介】 米子市在住。鳥取の風景や歴史を題材にした作品を多く発表。
平成19年『梨の花は春の雪』、同23年『TATARA』で鳥取県出版文化賞。
今年6月には江尾十七夜(江府町)をモチーフにした『天の蛍』を発刊。
※講演会当日は、駐車場の混雑が予想されます(とりぎん文化会館で、近畿高等学校総合文化祭が開催されるため)。できるだけ公共交通機関でお越しくださいますようお願いいたします。なお、駐車場が満車の場合は県庁駐車場・県庁北側駐車場もご利用いただけます。
関連情報
《鳥取県立図書館HPリンク》
・【郷土出身文学者シリーズ】 『とっとり文学の情景』や県出身文学者の小冊子 ←販売もしています
・【鳥取の文学散歩】 鳥取の文学に関する情報はこちら
・【郷土学習ガイド情報編5】鳥取の文学について調べよう! ←印刷もできます
・【ミニ展示・郷土】 鳥取県出版文化賞2015(ふるさと鳥取コーナー、12月9日まで)
《そのほかHPリンク》
・【週刊とり☆リンク】 小冊子『とっとり文学の情景』と「とっとり文学探訪マップ」が紹介されました!
(BSSテレビ、10月10日放送分)