【特別展示・郷土】「書作品で味わう"放哉の句"」(H25.3.15~5.15)
尾崎放哉(おさき・ほうさい、本名秀雄)は、明治18年(1885)鳥取市に生まれた俳人です。鳥取一中、東京帝国大学を卒業してエリートコースを歩みながらも家族や仕事を捨てて放浪の旅に出、大正15年(1926)、小豆島(香川県)で生涯を終えました。
放哉はその短い生涯の間にも雑誌『層雲』などに多くの作品を発表しました。『層雲』は形式や季語にとらわれない「自由律俳句」を提唱した荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい、1884~1976)が主宰した俳誌です。
代表的な句に「咳をしてもひとり」、「入れものがない両手でうける」、「春の山のうしろからけむりが出だした」などがあります。鳥取市栗谷町の興禅寺などにも句碑があり、その作品は現在でも多くの人々に親しまれています。
今回の資料展では、放哉紹介パネル、年譜や放哉句の書作品などを展示します。ぜひご覧ください。
会期
平成25年3月15日(金)から5月15日(水)まで
※3月31日(日)、4月11日(木)・30日(火)、5月9日(木)は休館日
※開館時間 (3月、4月)午前9時から午後6時30分まで
(5月)午前9時から午後7時まで (土・日・月・祝日は午後5時まで)
場所
鳥取県立図書館 2階 特別資料展示室
主な作品
咳をしてもひとり(柴山抱海 書)
とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた(稲垣晴雲 書)
肉が痩せてくる太い骨である(住川英明 書) ほか全11点
関連行事「放哉を知る」
日時
平成25年4月6日(土)午後1時30分から
会場
鳥取県立図書館 2階 大研修室
内容
講演会「自由律俳人・尾崎放哉に親しむ」
午後1時30分から3時まで 講師:小山貴子氏
DVD上映会「ドキュメンタリー放哉漂流 咳をしても一人」(大塚幹郎氏制作)
午後3時10分から5時まで
関連ページ
「郷土出身文学者シリーズ」発売中 鳥取県ゆかりの文学者について、その生涯や業績・作品の紹介
をまとめた親しみやすい小冊子です(1冊500円)。
既刊:尾崎放哉、生田長江、尾崎翠など
展示風景