【特別展示・郷土】鳥取の女性文学史抄ー真に生きた「新しき女」たちの情熱と苦闘ー(平成29年7月22日から9月3日まで)
今年3月、鳥取県立図書館では、小冊子『郷土出身文学者シリーズ11巻 鳥取ゆかりの女性文学者』を刊行し、3人の女性文学者(田中古代子、岡田美子、生田花世)について紹介しています。
この小冊子の刊行を記念して、自己の解放や表現する場を求めて社会で活躍を続けてきた鳥取ゆかりの女性たちを、その作品と資料でご紹介します。
日時
平成29年7月22日(土曜日)から9月3日(日曜日)まで
※開館時間 午前9時から午後7時まで (土・日・月・祝日は午後5時まで)
※休館日 7月31日(月)・8月10日(木)・8月31日(木)
場所
鳥取県立図書館 2階 特別資料展示室
展示内容
婦人運動と共に標語として流行する「新しい女」は、大正期には鳥取の地においても見られるようになります。
その先駆者の一人である田中古代子、郷土随一の女性作家である岡田美子、尾崎翠や他の郷土文学者とも交流のある生田花世の3人の女性文学者の作品や資料を紹介します。
また、同時代に活躍した鳥取にゆかりのある女性文学者や、郷土文芸雑誌についても紹介します。
第1章 鳥取ゆかりの女性文学者
- 田中古代子(1897~1935、現鳥取市気高町出身)
県内初の女性記者となり「新しき女」と評される
肖像写真、手稿資料、文芸雑誌等を展示
(※鳥取市立気高図書館からの借用資料を含む) - 岡田美子(1902~1967、現大山町御来屋出身)
郷土の女性文芸誌『女人文芸』を支える
肖像写真、手稿資料、図書・文芸雑誌等を展示 - 生田花世(1888~1970、現徳島県上板町出身)
尾崎翠など鳥取の著名文化人や郷土文芸誌と深く関わる
直筆色紙、手稿資料、図書・文芸雑誌、はがき資料等を展示
(※徳島県立文学書道館からの借用資料を含む)
第2章 鳥取県女性文学者群像
- 全国で活躍した女性作家
尾崎翠、栗原潔子、伊谷春子など創作、評論、詩歌の世界で活躍した郷土の女性文学者を関連図書、雑誌などを通して紹介。 - 郷土文芸雑誌に参加した女性たち
『女人文芸』『有珠』など女性だけの郷土文芸誌に参加した女性作家たちを紹介。