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令和3年度 県外研修会参加費等助成 参加報告書

鳥取県図書館協会では、県外で開催される研修会等への参加について2名の助成を行いました。

第107回全国図書館大会山梨大会 

非正規職員司書の現状について

 11月11日、12日にオンラインで開催された全国図書館大会山梨大会に参加しました。12月中の視聴が可能なため、これから視聴する予定の分科会もありますが、今回は私が置かれている立場で、厳しい現状を整理して知ることができた「非正規職員」の分科会について報告します。
 会計年度任用職員の司書は受験資格に「司書」とあり、司書の専門性を求められ、経験を重ねながらも雇用形態については見通しが持てずにいます。全国のほとんどの司書が10年以上の非正規司書となってきているそうですが、低い条件で固定されており、司書を含めた地方公務員の非正規職員は専門性が必要な職だという認識も広がっている一方で、個人の経験の蓄積や仕事の価値を理解されていないと言ってもよい雇用形態となっていると思います。残念ながら、この状況を打開するための具体的な方策は示されませんでしたが、まとめの言葉にありました「めげずに要求する思考性を持ち続ける」「司書の必要性について、共感が広がっていくよう利用者に伝えていくこと」を忘れず「変わる時は一気に変わる」ことに期待したいと思います。また、全国の多くの非正規司書がそれを望んでいることが広く伝わって欲しいと感じました。(木梚 由里香)

大会の内容はこちらをご覧ください。

第21回ビジネス・ライブラリアン講習会 

21回ビジネスライブラリアン講習を受講して

 鳥取県図書館協会 県外研修会参加費等助成事業により、第21回ビジネスライブラリアン講習に参加させていただきました。12月末からオンデマンド講習が始まり、2月のオンライン講習、そして講習後の修了レポートと、2か月以上に渡り図書館のビジネス支援について学び続ける大変貴重な機会となりました。
 本格的にビジネス支援について学ぶのは今回が初めてだったのですが、講習では、ビジネス支援の基本から、ICT活用、サービスの展開、実践事例、マーケティングやアンケート調査、アメリカの最新動向、情報源と活用法、専門図書館、レファレンス実務及び演習、広報、図書館員の意識改革等と、ビジネス支援に関するあらゆる内容について、豪華な講師陣による熱く中身の濃いお話を聞かせていただき、多くの学びと気付きを得させていただきました。グループ毎にビジネス支援事業案を作成するワークショップもあり、他県の図書館員の方とコミュニケーションを取り協力しながら取り組ませていただいた経験も、大変貴重な体験となりました。
 今回の講習の中で、多くの講師の先生方が、「人と人とのつながりの大切さ」について話されていたことが印象に残っているのですが、今後自分自身も改めて人とのつながりを大切にし、情報と人、人と人をつなぐ図書館だからこそできる地域支援について考え、実践していきたいと思います。
 本講習を通じて、自らの地域が抱える課題やこれからの地域の在り方に対し、地域の当事者として、図書館として、何が出来るのかについて深く考える機会を得ることができたことに加え、本講習の講師・アドバイザーの先生方や参加された受講生の皆様との出会いも大きな財産となったと感じています。
 最後に、鳥取県図書館協会の皆様、本講習の講師・アドバイザーの先生方、事務局の皆様、受講生の皆様、そして受講に際し理解とご協力いただいた県立図書館職員の皆様に、今回の貴重な機会をいただきましたことを心より感謝申し上げます。(松尾 佳美)

講習会の内容はこちらをご覧ください。