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伊良子清白(いらこ せいはく)

伊良子清白(詩人 1877~1946)

◆最終更新日:2016年3月3日

伊良子清白2.jpg

 八上郡曳田村(現在の鳥取市河原町曳田)に生まれる。本名暉造(てるぞう)。

 京都府立医学校を卒業後より生涯医療に専念したが、明治27年(1894年)頃から詩作を始め、雑誌『文庫』を中心に活躍。河井酔茗(かわい すいめい)(1874年~1965年)、横瀬夜雨(よこせ やう)(1878年~1934年)と並び"文庫の三羽烏"と称された。

 1906年(明治39年)に『孔雀船(くじゃくふね)』を出版後、詩作を絶つ。医師としての仕事のため全国各地を転々としたことから、"漂泊の詩人"とも呼ばれる。

ここでは、伊良子清白の著書、清白について書かれた図書、日記などの特別資料について紹介します。

icon.png伊良子清白著書

icon.png伊良子清白について書かれた文献

icon.png伊良子清白に関する特別資料

 

伊良子清白著書

ここでは主な作品集と作品掲載雑誌を紹介しています。清白の詳細な著作年表は『伊良子清白全集』第2巻に掲載されています。

 

icon.png詩集

icon.png作品集

icon.png作品掲載雑誌

 

詩集

孔雀船初版本の表紙の画像

                 

孔雀船』(左久良書房、1906年)※初版本、写真  

孔雀船』(梓書房、1929年)

孔雀船』(岩波書店、1938年)

孔雀船』(左久良書房版の復刻版、鳥羽商工会議所、2009年)

 

作品集

現代日本文学全集』第37篇(改造社、1929年)

明治大正文学全集』第36巻(春陽堂、1931年)

新稲葉集』(鳥取新興歌人会、1940年)

頼田恵子編『伊良子清白詩集-解説「漂泊と光芒の軌跡」-』(伊良子正、1980年)

『伊良子清白全集』1巻  2巻(岩波書店、2003年)

山路峰男編著『伊良子清白蒐遺詩集』(伊勢志摩文学館、2003年)

 

作品掲載雑誌

少年園』復刻版(不二出版、1988年)

青年文』復刻版(不二出版、2003年)

文庫』復刻版(不二出版、2005年~2008年)

明星』復刻版(臨川書店、1979年~1980年)

よしあし草』復刻版(日本近代文学館、1976年)

文教』(鳥取市栗谷町 文教社)

曠野』(鳥取市川端 曠野社)

太藺』(気高郡豊実村 太藺発行所)

国原』(鳥取市中町 国原発行所)

地脈』(八頭郡河原町字河原 地脈社)

 

伊良子清白について書かれた文献

icon.png講演集

icon.pngパンフレット

 

日夏耿之介『明治大正詩史』下(新潮社、1929年)        

蓮佛重壽編『清白資料』(1958年)

島本久恵『長流』全8巻(みすず書房、1961年~1962年)     

島本久恵『明治詩人伝』(筑摩書房、1967年)

楠井不二『評伝・伊良子清白』(1971年)

昭和女子大学近代文学研究室編『近代文学研究叢書』第58巻(昭和女子大学近代文学研究所、1986年)

山路峯男『伊良子清白研究』(木犀書房、1976年)      

鳥取文芸』第3号(鳥取市社会教育事業団、1981年)伊良子清白特集

橋爪博『伊良子清白の研究』(橋爪博、2000年)         

平出隆『伊良子清白 月光抄』(新潮社、2003年)

平出隆『伊良子清白 日光抄』(新潮社、2003年)       

現代詩手帖』第47巻第8号(思潮社、2004年) 特集 伊良子清白とその時代

松本和男『伊良子清白文学アルバム 詩集『孔雀船』とその後』(松本和男、2007年)

郷土出身文学者シリーズ5 伊良子清白』(鳥取県立図書館、2009年)

伊良子清白』(鳥羽市教育委員会、2011年)

宮瀬規矩宛 伊良子清白(『白鳥』)自筆原稿(鳥羽市教育委員会、2012年)

 

講演集

とっとりの文学探訪報告集 伊良子清白 河本緑石』(鳥取県文化政策課、2006年)
 

パンフレット

伊良子清白文学碑建立記念誌 漂泊の詩人 伊良子清白

(伊良子清白文学碑建立発起人会、1980年)

竹内道夫編『漂泊の詩人 伊良子清白』(大因伯、1981年)

明治の詩人 伊良子清白』(大宮町教育委員会)
特別資料展 漂泊の詩人 伊良子清白』(鳥取県立図書館、2006年)
 

伊良子清白に関する特別資料

icon.png日記

icon.png原稿

icon.png遺墨

icon.png写真帖

 

日記

伊良子清白の日記の画像

清白の日記は、1905~1906(明治38~39)年、1916~1918(大正5~7)年、1929~1931(昭和4~6)年が『伊良子清白全集』第2巻に翻刻されています。当館の所蔵年は下記のとおりです。


1905(明治38)年、1906(明治39)年※写真、1908(明治41)年、1916~1918(大正5~7)年

1920~1923(大正9~12)年、1925~1927(大正14~昭和2)年、1930~1933(昭和5~昭和8)年

1935~1940(昭和10~昭和15)年、1942(昭和17)年

 

原稿

みたまの表紙の画像
みたま」

清白の乳母・田村すみの追悼文集。すみの二男・鎌田石蔵により編纂されました。ガリ版印刷されたものと、原稿があります。清白の「我は第二の生命を失へり―思い出のかずかず」を収録しています。この「我は第二の生命を失へり」の本文は山路峯男『伊良子清白研究』や『伊良子清白全集』第2巻に掲載されています。

 

初秋海村吟の原稿の画像

「初秋海村吟」

県内の文芸誌『太藺』2巻1号に掲載されたもの。

「新稲葉集」(1940年)

鳥取新興歌人会により1940年に発行された『新稲葉集』掲載歌の原稿。短冊状の用紙に一首ずつ書き付けられています。

 

遺墨

伊良子清白 横瀬夜雨 自筆詩草の画像

「伊良子清白 横瀬夜雨 自筆詩草」(1928年、折本)

1928年に東京で行われた「夜雨・清白誕辰五十年祝賀会」の記念に、『文庫』時代からの友人・小島烏水に贈られた折本。清白の「夜明け」、「裸一貫」、「鳥羽小浜の民謡」、夜雨の「破れ太鼓」、「七本桜」などが収められています。

 

紅梅十首の画像

「紅梅十首」(1931年、色紙)


京都府立医科大学の卒業生である伊達敬次郎氏を訪ねた際に依頼され、清白が揮毫したもの。2枚にわたり短歌が書き付けられています。色紙の由来については伊達登「伊良子清白の色紙」(『青蓮会報』123号、京都府立医科大学学友会、2003年1月)に解説があり、写真も掲載されています。

 

写真帖

清白とその家族の写真の他に、河井酔茗、横瀬夜雨などの文庫同人の写真、小浜で村医をつとめていた時代の学校生徒写真など、82点を収めています。



○特別資料の閲覧を希望される場合は、利用予定日の2週間前までに連絡してください。事前に「特別資料閲覧申請書(PDFファイル50.7キロバイト) 」の提出が必要です。

○全集等に既に掲載されている資料や、複製や写真がある場合はそちらをご利用いただきます。

○また、資料の状態によっては利用をお断りする場合があります。あらかじめご了承ください。

関連リンク

calendar_icon.png鳥取県郷土人物文献データベース(鳥取県立図書館ホームページ)  

  伊良子清白について書かれた文献のリストを見ることができます。

calendar_icon.png伊良子清白の家(観光三重ホームページ) 

  清白が鳥羽で生活していたときの住宅兼診療所です。