Biz TALK Voice11 のとう接骨院
のとう接骨院は鳥取市気高町で令和6年1月に開院された接骨院です。開院して間もないにもかかわらず、多くの住民に利用されています。創業前の情報収集のため、2023年1月に鳥取県立図書館の「起業・経営なんでも相談会/創業・融資相談会」に参加され、図書館の資料をご活用いただきました。また鳥取商工会議所主催の「とっとり創業塾」などの講座に積極的に参加され、地域に愛される接骨院を目指して経営されています。院長の野藤博司さん(柔道整復師)にこれまでのあゆみをお聞きしました。
柔道整復師を目指したきっかけ
高校生時代に野球部に所属しピッチャーをしていましたが、ピッチャーというポジションは体に負担がかかりやすいため、体に不調がある場合には整骨院や整形外科によく通っていました。
卒業後の進路を決める際に、自分がこれまでお世話になってきたようなケガのケアをする仕事につきたいと思い、進学を決めたことが柔道整復師を目指したきっかけです。柔道整復師と理学療法士のどちらの道に進むのかで悩んでいましたが、柔道整復師は資格を取得すると個人で接骨院(整骨院)を開業する権利が与えられる国家資格であることを知り、自分の思い描く施術ができる柔道整復師の道に進むことにしました。スポーツをしている方以外にも接骨院を身近に感じていただきたいと思っています。
創業までのみちのり
進学先の専門学校が大阪だったこともあり、進学当時は大阪で就職して経験を積もうと思っていましたが、就職するにあたり鳥取県の地元企業にも視野を広げ、求人が出ていた鳥取県内の整骨院に見学に行きました。そちらの整骨院では自分の予想を上回る集客があり、これだけの来院者があるのなら鳥取で就職して十分に経験を積むことができると判断して鳥取で就職しました。就職した当時から自分の中で30歳頃に創業したいという夢を持っていました。就職先では約10年間、幅広い業務を経験させていただくことができました。自身の技術の向上も実感でき、今から2,3年ほど前から30歳で創業できそうだと本格的に考えるようになり、創業への道を進めることができました。
産業支援機関や図書館との出会いー開業まで
創業を考えるまでは図書館に本を借りに行く習慣はなく、図書館がビジネス支援をしていることも知りませんでした。創業に向けてインターネットで情報を検索すると、さまざまな情報があり何が正しいのかわからなかったため、公的な機関に相談してみようと思いました。ですが、いきなり銀行や専門的な機関に出向くことには抵抗があり、気軽に行けそうな相談会がないかとインターネットで検索していると、鳥取県立図書館で開催している無料相談会の情報を見つけることができました。日曜日開催である図書館なら気軽に行けそうだなと思い「起業・経営なんでも相談会/創業・融資相談会」に申し込み、活用できる補助金や資金調達について相談することができました。
その後は商工会議所で「とっとり創業塾」を紹介してもらい参加しました。「とっとり創業塾」ではさまざまな創業・経営の知識について学ぶと同時に、鳥取県立図書館の「出前図書館」(出張図書館)を利用することができました。
商圏分析や人口分析等を行い、自分のイメージする集客が期待できると自信が持てました。また、自分の知りたかったことを調べてもらい、創業計画によりよい情報を加えることができました。創業塾での図書館との出会いをきっかけに、その後も図書館に出向き、自分で本を借りて調査するようになりました。
開業後~苦労したことやよかったこと
この仕事は人と人とのつながりが大切であるため、患者様との関係がうまくいくか創業当時は不安でした。また、"接骨院"は名前だけでは"整体"との違いやイメージが解りづらいと言われており、接骨院は国家資格取得者が保険を使用し施術する場所ですが、整体やマッサージはリラクゼーション要素が大きく、国家資格ではないので接骨院とは目的が大きく異なります。このような違いを理解していただけるよう、チラシを作成して来院された方に配布しわかりやすく説明を行ってきました。
そのため、創業後は想定のターゲット層の来院と、多くの方のご利用をいただいています。また、想定より若い年代の方にもインスタグラムを見て来院いただくこともできました。
施術後に、これまでお世話になった地元の方に「ありがとう」と言っていただけることは、自分のふるさとで創業したことや自分のやっていることが間違っていなかったと感じられるとてもうれしい出来事でした。
接骨院では鳥取初!の機器を用いた今後の展望
当院は接骨院では鳥取県で初めて「INBODY(インボディー)」という機器を導入しています。インボディーはその人の体内における左右の筋肉量バランスやたんぱく質量など様々な体内情報が分かり、その結果を用いてその人に最適な運動メニューや治療メニューなどを分析できる機器です。
分析後の運動メニューは運動支援システムツールを利用し、年配の方でもわかりやすい動画を見ながら運動することができます。この機器はジム等によく設置されていますが、ジムでは自分で使用するため、適切なアドバイスを受けられません。しかし当院では私がサポートできるため適切な使用方法が分かり、施術にもしっかりとつながります。自分が目指す事業内容と、とても相性がいい機器だと思っています。
今後は施術だけではなく、もっと広い敷地で機器支援と施術を別々に行える施設を作り、たくさんの方々に使ってもらえるような院を作りたいと思っています。いつまでも自立した生活を送れるように地域の方々の健康寿命を延伸できるようこれからも努力していきます。将来的には福祉の方にも力を入れていき、高齢者のみなさまの支援等もできたらいいなとも思っています。
読者へ向けて
今後接骨院を開院したいと思っている方がいらっしゃいましたら、自分の経験をもとに相談に乗ります。
患者様の選択肢を増やすことはとても素晴らしいことなので、接骨院同士うまく共存していく必要があると感じているからです。
一人で悩むよりも専門家や経験者と相談して行動した方がはるかに効率よく進めていけると自分自身が経験しました。
のとう接骨院のPR
自分自身も体が悪くなった時にどこに相談したらいいかわからないという経験をしました。そのような時は、まずは当院へ相談してください。
当院でお力になれないお身体の状態でも医療機関や適切な機関を紹介できます。また、当院はスポーツ障がいや首肩腰の痛みの施術が得意であり、自信をもって施術いたします。運動メニューの作成や今後の予防メニューでアフターフォローもしっかりします。
体のことでお悩みの際はぜひ当院へお越しください。
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