資料3の2 鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画に係る現時点での評価等 令和6年11月 鳥取県福祉保健部ささえあい福祉局障がい福祉課 鳥取県立図書館 目次 1 はじめに (1)計画の位置付け (2)計画の期間 (3)計画の基本的な方針 (4)評価の位置付け (5)評価の方法 2 評価の結果 (1)22項目の施策の方向性ごとの評価 (2)計画指標の達成度   3 結果総括 4 参考1 評価のための意見聴取の状況 1 はじめに 令和元年に施行された視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(以下「読書バリアフリー法」という。)を受け、鳥取県では、「鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画」(以下、「計画」という。)を令和3年3月に策定しました。(計画期間は、令和3年度から令和7年度まで) 本計画は、読書バリアフリー法の理念をさらに具体化し、障がいの有無にかかわらず全ての県民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恩恵を受けることができる社会の実現に向け、視覚障がいなどの当事者団体、点訳・音訳などのボランティア団体、書店などの関係者から意見を伺って策定し、現在、本計画に沿って様々な読書バリアフリー関連施策を展開しています。 計画期間の中間の年となる令和5年度の実績が明らかになったことから、今後の取組や計画の次期改訂に生かすため、本計画の進捗について把握すると共に、課題等について関係者の意見を伺いながら現時点での評価を行いました。  (1)計画の位置付け 本計画は、読書バリアフリー法第8条第1項の規定に基づき、鳥取県における視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画について定めるものです。 (2)計画の期間 令和3年度から令和7年度まで (3)計画の基本的な方針 ア アクセシブルな電子書籍等の普及及びアクセシブルな書籍の継続的な提供 イ アクセシブルな書籍等の量的拡充・質の向上 ウ 視覚障がい者等の障がいの種類・程度に応じた配慮 (4)評価の位置づけ 評価は、本計画の「1 はじめに」に記載した、定期的に行う進捗状況の把握・評価とします。 (5)評価の方法  鳥取県読書バリアフリー推進に係る関係者協議会(以下「読書バリアフリー協議会」という。)へ評価の方針について意見を伺い、次の方法によって評価を行いました。 ア 評価方針 計画の22項目の施策の方向性について、関連する事業の取組状況と計画に掲げた指標の達成度による定量評価に加え、数値に現れない部分を補うために鳥取県読書バリアフリー協議会、関係先からの聞取りなどで伺った意見による定性評価を勘案して評価しました。 イ 評価 評価は、AからDの4段階評価としました。 評価区分A 既に達成 評価区分B 順調(計画通り進んでいる) 評価区分C やや遅れている(計画通り進んでいるが多少の見直しが必要) 評価区分D 遅れている ウ 対象期間   令和3年度から令和5年度まで    2 評価の結果  (1)22項目の施策の方向性ごとの評価 【施策の方向性①】県立図書館は県内の市町村や関係機関の実情に配慮しながら、ライトハウス点字図書館や市町村立図書館等及びボランティア関係団体とも連携し、出版情報を共有するなどアクセシブルな書籍等の充実に努めます。 <主な事業(取組状況)> 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ① 出版情報の収集に努める等、県立図書館のアクセシブルな書籍等の充実を図った。(増加数:令和3年度から令和5年度 延べ2,319冊) ② 国の委託事業(読書バリアフリーコンソーシアム事業)を活用し、サピエ図書館からダウンロードしたデイジー図書のデータを図書館資料として利用できるよう整備を行った。(令和3年度 1,303点) ③ 文字の拡大や色の変更・読み上げ機能があり、非来館で借りることができる電子書籍サービスを導入した。(令和6年1月開始。令和5年度末の読上げ対応資料650冊(電子書籍の40.4パーセント)、拡大対応資料1,607冊(全ての電子書籍が対応)) <関連する指標の達成度>  指標 県立図書館のアクセシブルな書籍等 所蔵冊数 参考 令和元年度15,379冊 令和2年度15,676冊 計画の期間 令和3年度17,428冊 令和4年度17,674冊 令和5年度17,995冊 ※1 令和5年度アクセシブルな書籍等の内訳 大活字本8,791冊 オーディオブック3,381点 点字資料2,996冊 デイジー図書2,141点 マルチメディアデイジー図書256点 その他430点 令和7年度(目標) 18,500冊 達成度 97パーセント 年間貸出冊数 参考 令和元年度18,987冊 令和2年度18,033冊 計画の期間 令和3年度19,047冊 令和4年度16,541冊 令和5年度16,858冊 令和7年度(目標) 28,000冊 達成度 60パーセント 指標  県立学校図書館、県立大学図書館のアクセシブルな書籍等 年間貸出冊数 参考:令和元年度233冊 令和2年度280冊 計画の期間 令和3年度313冊 令和4年度351冊 令和5年465冊 令和7年度(目標) 500冊 達成度 93パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①職員・患者から、大活字本は字が大きくてわかりやすいと好評。セット貸出や宅配ですぐに取寄せられるのは大変ありがたい。 ②子ども達が五感を体感できるので、さわる絵本を増やしてもらったのがありがたい。活用している。 ③(大活字本や録音図書について)大活字本は活字が大きくとても読みやすい。是非利用したい。小説が耳で聞けるのはとても良い。 ④絵本の電子書籍やマルチメディアデイジー教科書があると良い。    評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (県立図書館) ① 引き続き関係団体と連携し、アクセシブルな書籍等の出版情報を収集すると共にニーズ把握に努め、今後一層の周知啓発を行う。 ② 市町村立図書館や学校図書館におけるアクセシブルな書籍等が充実するよう、引き続き研修や訪問相談等の機会を捉え、市町村立図書館や学校図書館等への周知啓発を継続する。  【施策の方向性②】ライトハウス点字図書館が、今まで培ってきたノウハウを生かし、引き続き障がいの種類及び程度に応じたアクセシブルな書籍等が充実するよう、ライトハウス点字図書館による製作が必要です。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①「県政だより」や「県議会だより」をはじめとした鳥取県が発行する広報物等の点字版・音声版の作成を行った。   ②点字図書館スタッフが地域の音訳ボランティア、点訳ボランティアに指導を行いながら、音声デイジーや点字図書の制作を行った。 ③地域のボランティアと協力して対象利用者に滞りなく各市町村の広報誌等(点字版・音声版)を提供することができた。 (製作図書のサピエへのアップロード数:点字24冊・デイジー30冊(令和3年度)、点字24冊・デイジー32冊(令和4年度)、点字22冊・デイジー23冊(令和5年度)) 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)アクセシブルな書籍の製作が概ね順調にできているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館)  ①アクセシブルな書籍の製作を継続的に行うことができるように音訳ボランティアや点訳ボラ ンティアの人材確保や育成が必須である。引き続き点訳・音訳ボランティア養成講習会での受講生への指導をきめ細やかに行い、受講終了後には地域のボランティアとしてスムーズに移行できるようにサポートを行う。 【施策の方向性③】ライトハウス点字図書館と県立図書館、市町村立図書館等とのネットワークを構築し、築し、連携会議の開催、図書館間での蔵書の交換の実施等により、視覚障がい者等が身近にある図書館を円滑に利用し読書ができる環境づくりを進めます。 <主な事業(取組状況)>  障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①令和3年度から毎年公共図書館を巡回して、県立図書館や市町村立図書館と情報共有を行い、視覚障がい者等が円滑に図書館を利用できるように連携を図った。 ②県立図書館や市町村立図書館と情報共有を図ることで、視覚障がい者の要望を公共図書館に伝えたり、公共図書館の福祉設備導入の際には、当事者の意見を伝えることができた。 県立図書館による主な取組は次のとおり。  ①市町村立図書館実務担当者連絡会を開催し、各館の取組や課題等について情報交換を行い、市町村立図書館等におけるサービスの向上につながった。(実務担当者連絡会参加者数:令和4年度・令和5年度 延べ52名)、令和3年度以降のサピエ図書館加入数:延べ4館) ②市町村立図書館等へ資料を届ける物流システムにより、アクセシブルな書籍等の協力貸出を継続実施した。(令和3年度以前から実施。市町村立図書館等への貸出冊数:94,663冊(令和5年度 ※総数) ③ライトハウス点字図書館と連携し随時情報交換を行い、市町村立図書館等への情報共有を行った。 <各方面からいただいた主な意見> ①点字データを送っていただいたり、研修で協力していただいたりする等、点字図書館にはお世話になっている。 ②【再掲】職員・患者から、字が大きくてわかりやすいと好評。セット貸出や宅配ですぐに取寄せられるのは大変ありがたい。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ① 視覚障がい者等が直接市町村立図書館の障がい者サービスを利用できるように引き続き情報提 供を行う必要がある。継続して県内の各視覚障がい者支援センターとの連携を図り、より当事者が公共図書館を利用しやすくなるように支援を行う。 (県立図書館) ①県内の読書バリアフリーを推進するため、今後も市町村立図書館、学校図書館等への訪問や研修等を実施し、普及・啓発に努めると共に、ライトハウス点字図書館との一層の連携を図り、県内の読書バリアフリーを推進していく。   【施策の方向性④】あいサポート運動をはじめとした共生社会実現に向けた取り組みの一つとして、県立図書館の「はーとふるサービス」等、視覚障がい者等が図書館で読書ができる環境等の周知を図ります。また、県立図書館及びライトハウス点字図書館は、市町村立図書館等における障がい者サービスを推進するため、情報提供や研修の実施に努めます。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①県内の各視覚障がい者支援センターで行われる定例の交流会等で当事者の方へ公共図書館の障がい者サービスの情報提供を行った。 ②定例の交流会に公共図書館の障がい者サービス担当者に来ていただき、実際に対面朗読の利用につながった例があった。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 〔県民への周知〕 ①県民への周知を図るため、フォーラムや研究会、サピエ図書館普及イベント等を開催した。(令和3年度から実施。参加者数 フォーラム97名(令和3年度)、研究会139名(令和4年度)) ②関係団体等と連携して出前図書館を実施し、非来館者への周知を図った。(実施回数 令和4年度・令和5年度 延べ8回) ③サービス紹介リーフレットを県立図書館及び関係各課から関係団体等へ配布を行った。(令和5年度実施。リーフレット送付数 延べ563箇所)) 〔市町村立図書館等への情報提供・研修等の実施〕 ④啓発パネルを製作し、館内展示を実施すると共に市町村立図書館等へ読書支援機器等と共に貸し出した。(令和3年度製作。令和4年度から貸出開始。貸出館数 延べ20館) ⑤県内図書館への普及と理解を進めるため、市町村立図書館や学校図書館等への訪問相談や図書館職員等を対象とした研修を継続実施した。(令和3年度以前から実施。研修参加者 図書館業務専門講座 令和3年度から令和5年度 延べ237名 ※令和4年度は研究会と兼ねる) <関連する指標の達成度> 指標 県立図書館の「はーとふるサービス」利用登録者数 参考:令和元年度 66人、令和2年度 67人 計画の期間 令和3年度 70人、令和4年度 79人、令和5年度99人 令和7年度(目標) 120人 達成度 82パーセント <各方面からいただいた主な意見> 〔県民への周知〕 ①各視覚障がい者支援センターで行われる定例の交流会での情報提供が、当事者の対面朗読の継続的な利用に繋がり、ご本人も楽しんでおられる様子だ。  ②視覚障がいについてのフォーラムが少ないので、今回は展示もあり情報が得られてよかった。 ③障がいにより読書をあきらめる人がないよう、読書方法やサービス提供についてもっと周知することが必要だと思った。有意義な時間であった。 ④高齢になって読みづらくなって来られた方、上肢障がいのある方、一般校に通う支援が必要な子ども達への情報提供や支援を積極的にしていかないといけない。 ⑤ライトハウス点字図書館、県立図書館をはじめとする公立図書館の役割分担が必要ではないか。 〔市町村立図書館等への情報提供・研修等の実施〕 ⑥図書館の障がい者サービスに何が必要か等、わかりやすく説明があり、勉強になった。 ⑦マルチメディアデイジー図書について、今日の話を聞いて具体的に良さを知ることができた。更に勉強して必要としている子どもたちに届けられるようにしたい。 ⑧学校現場での実践事例、当事者の発表、支援する立場の者の発表、電子書籍についてと読書バリアフリーに関する様々な立場、内容について多角的に学ぶことができた。特に当事者の方のお話は貴重だった。初めて知ることもあり、大変勉強になった。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①視覚障がい以外の読書困難者への情報提供を図るため、引き続き、行政や公共図書館と連携を図り、障がい者サービスを必要とする読書困難者の情報共有、支援を継続する。 (県立図書館) ①関係機関・団体、市町村立図書館等と連携し、役割分担・共働しながら、周知啓発のための取組を進め、当事者や関係者に広く知られるよう広報の強化を図る。特に、情報が十分に届いていない、高齢の方、上肢障がいのある方、一般校に通う支援が必要な子ども達への情報提供のための取組を進める。   【施策の方向性⑤】県立図書館は、閲覧室内の「はーとふるサービスコーナー」において、アクセシブルな資料を充実させるとともに、マルチメディアデイジーを視聴体験するためのパソコンや拡大読書器を設置します。また、ピクトグラムや分かりやすい表現を使用した利用案内や、音声読み上げに対応したホームページを作成するなど、利用者のニーズの把握に努めながら、施設の整備や設備、情報提供体制など必要なサービスの充実を図ります。 <主な事業(取組状況)> 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①国の委託事業(読書バリアフリーコンソーシアム事業)を活用して、デイジー図書や読書支援機器を紹介できるようリニューアルし、コーナーの充実を図った。(令和3年度実施。デイジー図書整備:1,303点) ②利用者の利便性の向上を図るため、録音図書再生機、読書支援機器等の購入を行った。(令和3年度以前から実施。デイジー再生機、携帯型拡大読書器、電子ルーペ等購入。) ③認知症本人ミーティングで図書館ツアーを行い、いただいた意見を基に貸出レシートや日限票を視認性の高いものに変更し、利用者の利便性向上を図った。(令和5年度実施。) <各方面からいただいた主な意見> ①貸出レシートが見やすくなった。 ②サービス紹介リーフレットに手話の動画が付いていると分かりやすくてよい。 ③認知症の人は、足元が不安で目線を上げて歩くことが難しいため、床面にサインがあるとよい。 ④ホームページをウェブアクセシビリティ方針に沿ったものに改善してほしい。    評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。今後も、利用者のニーズに沿ったサービスの充実のための取組を進める。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (県立図書館) ①読書バリアフリー協議会や個別訪問等を通じて、ニーズ把握に努め、環境整備に反映させ、サービス内容や情報提供体制等の一層の充実を図る。 ・手話の動画を作成し、QRコード化してリーフレットに添付予定。(令和6年度予定。) ・館内標示を見直し、わかりやすい館内標示を整備予定。(令和6年度予定。) ②職員のスキルアップのための研修受講等を通して、サービス向上のための最新の情報入手に努める。   【施策の方向性⑥】学校における学校図書館を活用した支援を充実するため、県立図書館内の学校図書館支援センターが中心となって研修等を実施します。また、設置者である各教育委員会等に対し、司書教諭・学校司書の配置や、司書教諭をはじめ学級担任や通級担当教員、特別支援教育コーディネーター及びLD等専門員等の教員間の連携の重要性について周知するなどして支援体制の整備を図ります。 <主な事業(取組状況)> 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①図書館業務専門講座や学校図書館活用教育普及講座等、学校関係者を対象とした研修等の開催や講師派遣により、学校図書館の活用について理解を深め、学ぶ機会を提供することができた。(令和3年度以前から毎年実施。参加者数 図書館業務専門講座 令和3年度から令和5年度 延べ237名 ※令和4年度は研究会と兼ねる) ②特別支援学校図書館教育研究会と連携し、研修を実施した。 ③市町村の研修等に講師として参加し、教員間の連携等について理解促進を図った。 <各方面からいただいた主な意見> ①講座で紹介された学校図書館の実践は、年間活用計画とテーマ展示の関連等、自校と比較したり、参考にしたり出来る内容だった。 ②【再掲】学校現場での実践事例、当事者の発表、支援する立場の者の発表、電子書籍についてと読書バリアフリーに関する様々な立場、内容について多角的に学ぶことができた。特に当事者の方のお話は貴重だった。初めて知ることもあり、大変勉強になった。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。   <評価を踏まえた今後の取組予定> (県立図書館) ①引き続き学校関係者等を対象とした研修等を開催すると共に、司書教諭・学校司書以外の教職員への周知啓発が不足しているため、研修の実施等理解促進に向けた取組を進める。 ②教職員間の連携の重要性についても周知を図っていく。   【施策の方向性⑦】インクルーシブ教育システムの理念にのっとって、視覚障がい等のある児童生徒及び学生等が在籍する初等中等教育機関及び高等教育機関において読書環境を保障することが重要であり、以下の取組を推進します。 ・ライトハウス点字図書館及び県立図書館と市町村立図書館及び学校図書館の連携を図り、視覚障がい等のある児童生徒を支援するための取組を進めます。 ・県及び市町村教育委員会を通して、各学校に対し、視覚障がい等のある児童生徒が生涯学習の場である図書館の利用について学ぶ機会を設けることの重要性及び具体的な利用方法について周知を図ります。 ・県内大学の学生支援センターなど大学等の障がい学生支援を担う施設は、大学図書館に類する役割や機能を有する施設であれば、著作権法施行令(昭和45年政令第335号)において視覚障がい者等のための複製が認められる者として位置付けられていることについて大学等に周知するとともに、大学等の図書館と学内の障がい学生支援担当部局等の関係部局との情報共有を促進し、相互の連携を強化することが必要です。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①県立図書館や公共図書館にてデイジー教科書の紹介を含めた「マルチメディアデイジー体験会」を行った。 ②「体験会」を実施するにあたって当事者の親の会とも連携して、読書困難のある児童生徒への支援の情報提供を行った。 ③福祉・教育分野の大学生に向けて「マルチメディアデイジー」の講義を行った。       ④大学図書館(鳥取大学、環境大学、鳥取短期大学)に訪問し、大学との情報共有を図った。(令和4年度)  ⑤大学図書館の障がい者サービスへの現状把握を行った。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①ライトハウス点字図書館と連携し、マルチメディアデイジー体験会を開催した。(令和4年度実施。参加者 9名) ②特別支援学校と連携し、卒業後の公共図書館利用につなげるための図書館活用講座を開催した。(令和4年度から実施。実施校数 延べ3校) ③特別支援学校向けのセットを用意する他、学級文庫として利用するための大量貸出にも対応をしている。(令和3年度以前から実施。市町村立図書館・学校図書館等への貸出冊数:94,663冊(令和5年度)※総数) <各方面からいただいた主な意見> ①講座を受けて、日常の図書館利用につながった子どももいる。非常に良い取組だと思うので、是非続けて欲しい。他の校種にも取組を広げていって欲しい。 ②研修はじめ、特別支援学校・県立図書館・点字図書館が連携していくのが良いのではないか。 ③【再掲】一般校に通う支援が必要な子ども達への支援を積極的にしていかないといけない。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。大学等への情報提供については取組の強化が必要。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①県教育委員会や各市町村教育委員会、教育局や大学図書館との連携が充分でないため、引き続き、関係各所と情報共有を図り当事者への支援を継続する。 (県立図書館) ①普通校に通う視覚障がい者等の児童・生徒への情報提供を図るため、LD等専門員をはじめ関係者への周知を図ると共に、関係課と連携し、支援のための取組を進める。 ②大学とも資料搬送等のネットワークは構築しているが、視覚障がい者等のための複製が認められることについても周知し、関係部局との情報共有を促進するための取組を進める。   【施策の方向性⑧】ライトハウス点字図書館は、公立図書館等との連携を図り、視覚障がい者等に対し、様々なアクセシブルな書籍等や端末機器を活用して読書の機会を提供するとともに、点字・録音図書等の郵送サービスを含む地域の視覚障がい者に対するアクセシブルな書籍等の円滑な利用のための支援を引き続き実施することが必要です。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①デイジー教科書の利用への支援等、マルチメディアデイジー利用推進を各公共図書館と連携し行った。  ②サピエ利用等通して読書困難な方への郵送による点字・録音図書貸出を円滑に行った。                            (貸出数:令和3年度11,279冊、令和4年度 8,014冊、令和5年度 9,408冊) <関連する指標の達成度> 指標 ライトハウス点字図書館の利用登録者数 参考 令和元年度 327人、令和2年度 328人 計画の期間 令和3年度 335人、令和4年度 346人、令和5年度 348人 令和7年度目標 400人 達成度 87パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①公共図書館から鳥取県ライトハウスを紹介され、デイジー教科書を利用した児童の家族から、口コミで新たな利用に繋がった例があった。 ②点字図書館が、学校や図書館に対して多彩な取組みをしている例は(全国的にも)少なく、鳥取県の点字図書館の取組は大変素晴らしい。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①「支援機器の体験会」等を公共図書館と連携して実施し、さらに県民への周知を図る必要がある。 ②サピエ図書館から直接ダウンロードして利用される方の増加等により、郵送で音声デイジーなどのバリアフリー図書を送る貸出数は全国的に減少傾向にあるが、引き続き、アクセシブルな書籍や端末機器の貸出等、情報提供を継続する。   【施策の方向性⑨】ライトハウス点字図書館が担ってきた音訳図書の製作やアクセシブルな書籍等の利用に関する情報提供などの機能は、視覚障がい者以外の視覚による表現の認識が困難な者の読書環境の整備の推進に役立つものであることから、県立図書館や市町村立図書館等との連携を推進します。また、市町村や関係団体等と協議しながら、ライトハウス点字図書館の利用対象者の範囲について、アクセシブルな書籍等を必要とする方が利用できるよう、受入れ環境の整備及びアクセシブルな書籍等の充実を図ることが必要です。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①支援端末機器の貸出、及び支援機器の環境の整備を行った。 ②現在、プレクストーク48台、その他の端末機器35台保有(内マルチメディアデイジー利用の為iPad20台保有(タブレット7台貸出 内デイジー教科書利用者4名)   <関連する指標の達成度> 指標 ライトハウス点字図書館のアクセシブルな書籍等 年間貸出冊数 参考 令和元年度 11,004冊、令和2年度9,960冊 計画の期間 令和3年度 11,279冊、令和4年度8,014冊、令和5年度 9,408冊 令和7年度(目標)13,200冊 達成度 71パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①【再掲】公共図書館から鳥取県ライトハウスを紹介され、デイジー教科書を利用した児童の家族から、口コミで新たな利用に繋がった例があった。 ②【再掲】点字図書館が、学校や図書館に対して多彩な取組みをしている例は(全国的にも)少なく、鳥取県の点字図書館の取組は大変素晴らしい。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①センスプレーヤー等新しい支援機器の使用方法の周知を図る必要があるため、各視覚障がい者支援センターや公共図書館と連携して、引き続き当事者への支援機器の使用方法のレクチャーを行う。 ②サピエ図書館から直接ダウンロードして利用される方の増加等により、郵送で音声デイジーなどのバリアフリー図書を送る貸出数は全国的に減少傾向にあるが、引き続き、アクセシブルな書籍や端末機器の貸出等、情報提供を継続する。   【施策の方向性⑩】国立国会図書館の視覚障がい者等用データやサピエ図書館の十分な活用を図るため、視覚障がい者だけでなく視覚による表現の認識が困難な者も利用できることも含め、関係機関・団体間の連携等を通してこれらシステムの周知を図ります。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①市町村立図書館訪問の訪問の際には、サピエ図書館の利用で不明な点等ないか、情報共有を行った。 ②巡回の際には、公共図書館からサピエ図書館のマルチメディアデイジーをダウンロード処理を行い、読書困難な個人利用者への貸し出し方やサピエ登録館間の郵送によるデイジー図書の貸し借り方法等の質問があり個別に対応した。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①県民への周知を図るため、サピエ図書館普及イベントを開催した。(令和5年度実施。東部・中部・西部延べ4回開催) ②国立国会図書館やサピエ図書館の案内も加える形で「はーとふるサービス」リーフレットの改訂を行い、関係機関・団体への配布等を行った。(令和5年度改訂。送付数 204箇所) <関連する指標の達成度> 指標 サピエ会員(個人会員)の登録者数 参考:令和元年度 80人、令和2年度79人 計画の期間 令和3年度 77人、令和4年度83人、令和5年度88人 令和7年度(目標) 150人 達成度:59パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①サピエの利用を勧めて欲しい。サピエから直接ダウンロードができると非常に便利。再生機について、iPhoneのアプリが利用できる等の情報も流してほしい。 ②一般の方へ向けたサピエ広報の具体的な方法について、ラジオやSNS等を活用した広報を行ってはどうか。 評価 B:順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調のため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①サピエ登録館であっても情報システムを充分に使いこなせていない現状があるため、引き続き、公共図書館と情報共有を図り、不明な点等あれば、個別に対応を行う。 (県立図書館) ①関係機関・団体等と連携して、出前図書等の取組を通じて、情報を必要とする方に届くよう一層の周知を図る。 ②サピエの個人会員になるためには、サピエ施設会員となっている図書館等での利用登録が必要となる。令和3年度以降新たに4館加入し、理解・普及が進んできているが、まだ未加入の館や加入館でも理解が十分でない館もあるため、引き続き情報提供等を進めると共に、県民の方への広報にも努める。   【施策の方向性⑪】ライトハウス点字図書館と県立図書館、市町村立図書館等との連携を図り、国立国会図書館やサピエ図書館のサービスについての周知や連携に必要な情報提供を研修会の開催やリーフレットの作成等を通じて行い、多くの視覚障がい者等が視覚障がい者等用データの送信サービスやサピエ図書館を利用できるような環境の整備を進めます。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ① 公共図書館との共催の「マルチメディアデイジー体験会」等でサピエ図書館やはーとふるサービスの紹介を行った。 ② 催しに来場していた読書困難な方より相談があり、後日個別対応を行いサピエ図書館の利用に繋がった例があった。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①サピエ図書館について、研修や実務担当者連絡会・訪問相談等、機会を捉えて市町村立図書館への情報提供を行い、理解・普及が進んだ。(令和3年度以降のサピエ図書館加入数 延べ4館) ②国立国会図書館のサービスについて、特別支援学校・市町村立図書館への個別訪問や校長会等の機会を捉えて説明を行い、普及を図った。(承認館数 市町村1館、特別支援学校5校(令和5年度)) <関連する指標の達成度> 指標 ライトハウス点字図書館、県立図書館及び特別支援学校の国会図書館障がい者等用データの送信承認の登録率 参考 令和元年度 0パーセント、令和2年度 10パーセント 計画の期間 令和3年度 20パーセント 令和4年度 20パーセント 令和5年度 70パーセント 令和7年度(目標) 100パーセント 達成度 70パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①サピエ図書館だけでなく、国会図書館からもデイジーがダウンロードでき、登録が無料であることは知らなかったので、参考になった。 ②サピエの個人会員等についてや郵送サービスについて等大変参考になった。 ③サピエの利用促進について、公立図書館の職員がもっとサービスについて把握し、周知してほしい。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ① サピエ図書館利用者の拡大のため、引き続き、公共図書館との共催の体験会等でサピエ図書館等のサービスの紹介を行う。 (県立図書館) ①市町村立図書館へは、国立国会図書館のサービスについて今後情報提供を進めていくと共に、サピエ図書館についても、研修等の実施や訪問相談等を通じて引き続き情報提供を行い、環境の整備を進める。 【施策の方向性⑫】このような取組を進めていく中で、視覚障がい者等の障がいの特性に応じた利用しやすいサービスが提供できるよう、ライトハウス点字図書館、県立図書館、市町村立図書館等が連携して、サービス内容や提供体制等を充実します。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①読書に困難のある方から相談があった際には、何に困っておられるかを充分に聞き取りして、支援機器貸出等のサービスを行った。 ②公共図書館から対象利用者の紹介を頂いたり、相談の場に公共図書館をお借りした例があった。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①県立図書館では、研修をきっかけにわかりやすい表現の利用案内を作成し館内に設置した。(令和3年度実施。) ②【再掲】ライトハウス点字図書館と連携し随時情報交換を行い、市町村立図書館への情報共有を行った。 ③【再掲】利用者の利便性の向上を図るため、録音図書再生機、読書支援機器等の購入を行った。(令和3年度以前から実施。デイジー再生機、携帯型拡大読書器、電子ルーペ等購入。) ④【再掲】市町村立図書館実務担当者連絡会を開催し、各館の取組や課題等について情報交換を行い、市町村立図書館等におけるサービスの向上につながった。(実務担当者連絡会参加者数:令和4年度・令和5年度 延べ52名)、令和3年度以降のサピエ図書館加入数:延べ4館) <各方面からいただいた主な意見> ① 遠隔手話サービスや筆談ボードなど聞こえない・聞こえにくい人への県立図書館のサービスや設備について、まとめてチラシに掲載してほしい。学校現場等でPRしやすいと思う。 ②【再掲】サピエの利用促進について、公立図書館の職員がもっとサービスについて把握し、周知してほしい。 ③【再掲】ホームページをウェブアクセシビリティ方針に沿ったものに改善してほしい。  評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調のため。今後も、利用者のニーズに沿ったサービスの充実を図るための取組を進める。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ① 引き続き公共図書館等と連携して、サービス内容や提供体制等の充実を図り、読書の困難な方への支援を行う。 (県立図書館) ①【再掲】読書バリアフリー協議会や個別訪問等を通じて、ニーズ把握に努め、環境整備に反映させ、サービス内容や情報提供体制等の一層の充実を図る。 ・手話の動画を作成し、QRコード化してリーフレットに添付予定。(令和6年度予定。) ・館内標示を見直し、わかりやすい館内標示を整備予定。(令和6年度予定。) ②【再掲】職員のスキルアップのための研修受講等を通して、サービス向上のための最新の情報入手に努める。 【施策の方向性⑬】ライトハウス点字図書館におけるアクセシブルな電子書籍等の充実及び質の向上を図るため、製作手順や仕様の基準についてサピエ図書館を運営する者と情報交換を行い、特定書籍や特定電子書籍等の製作を行う者への製作手順等の共有を図ります。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウスによる主な取組は次のとおり。 ①サピエ図書館について不明な点等ある時には、サピエ図書館事務局に問い合わせ、情報交換を行った。 ②マルチメディアデイジー製作についての研修を受講した。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調のため。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①引き続きサピエ図書館と情報共有を図りながら書籍の製作に係わるボランティア等への製作指導を行う。   【施策の方向性⑭】ライトハウス点字図書館、県立図書館及び市町村立図書館等が連携し、特定書籍や特定電子書籍等の製作のノウハウや製作された書籍等に関する情報を共有し、製作の効率化を図ります。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①県立図書館や公共図書館と連携し特定書籍や特定電子書籍等製作ボランティアグループ等の周知を図った。 ②製作ボランティアグループの協力により公共図書館のバリアフリー図書に点字表示等された例もあった。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①市町村立図書館実務担当者連絡会を実施し、製作を行っている市町村の取組について情報を共有し、理解を深めた。(令和4年度・5年度実施。参加者数 延べ52名) <関連する指標の達成度> 指標 県内のアクセシブルな書籍等(点字図書、デイジー図書)のサピエ図書館への年間アップロード数 参考 令和元年度 64冊 令和2年度74冊 計画の期間 令和3年度 54冊 令和4年度 56冊 令和5年度 45冊 令和7年度(目標) 120冊 達成度 38パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①【再掲】とても研修が素晴らしくて今後のためにも良かった。 ②県内の音訳団体の情報交換会があってもよいのではないか。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況はおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているが、指標についての取組を強化する必要がある。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①アクセシブルな書籍製作等に関する公共図書館のニーズと各ボランティアグループのマッチングが課題。引き続き県立図書館や公共図書館と連携し製作の効率化を図る。 (県立図書館) ①関係機関・団体と連携して製作に関する情報共有を図ると共に、製作のための調査支援や情報提供等、図書館の特色を活かした支援を行い製作の効率化につなげていく。 ②職員のスキルアップのための研修参加等を実施し、製作に関する理解を進める。   【施策の方向性⑮】ライトハウス点字図書館及び県立図書館は、郷土出版物を刊行する出版者と、特定書籍及び特定電子書籍等の製作に関して質の向上を図るための取組に資する情報交換を行います。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ライトハウス点字図書館、地元の出版社での特定電子書籍等に関する意見交換を行った。(令和3年度 2回)  ①地域の出版社と県立図書館、点字図書館とでの点字図書やデイジー図書等の特定書籍及び特定電子書籍の製作に関する課題等への共通理解が進んだ。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①郷土出版物を刊行する出版団体と協議会を通じて情報交換等を行った。(令和3年度から実施。実施回数 延べ5回) ②地方出版物のデジタル化に関わる勉強会等を開催し、県内の出版社・印刷会社等と意見交換を行い、情報共有を図った。(令和3年度・4年度実施。実施回数 延べ3回) <各方面からいただいた主な意見> ①日本の電子書籍の大半がコミックであり、それ以外については紙の本ほど売れていないという現状があるが、少しずつ進めてはいる。 評価 B 順調(計画通り進んでいる)  (理由)事業の取組状況がおおむね順調のため。引き続き情報交換を行っていく必要がある。   <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①今後も県立図書館や地元出版社と情報共有を行い、特定書籍及び特定電子書籍の製作に関する質の向上を図る。 (県立図書館) ①読書バリアフリー協議会等を通じて情報交換を行うと共に、引き続き、郷土出版物を刊行する出版社等の出版情報収集に努め、電子書籍等を含め郷土出版物の購入を進める。 【施策の方向性⑯】視覚障がい者等によるアクセシブルな書籍等の利用を促進するため、端末機器等の利用に当たり、支援の必要な者が必要な支援を受けられるよう、以下の取組を推進します。 ・ライトハウス点字図書館と公立図書館が連携し、視覚障がい者等に対して、様々な読書媒体の紹介やそれらを利用するための端末機器等に関する情報を提供します。なお、読書困難者の読書を支援する拡大読書器、ルーペ等の拡大補助具、点字ディスプレイ、デイジープレイヤー等の機器について、個々の状態に応じた活用となるよう留意します。 ・ライトハウス点字図書館、公立図書館が連携し、サピエ図書館及び国立国会図書館の視覚障がい者等用データの送信サービス等にかかる、パソコン、タブレット、スマートフォン等を用いた利用方法に関する相談を受けるとともに、訪問による支援の実施や講座の開催などにより機器活用方法の習得を支援します。また、端末機器の貸出等をすることにより、送信データの活用推進を図ります。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①読書困難な対象利用者に支援機器を貸し出した後にも定期的に利用状況等を確認し、その後のフォローアップを行っている。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①館内展示や館外での出前図書館を実施し、機会を捉えて情報提供を行った。(出前図書館実施回数 延べ8回) ②「はーとふるサービスリーフレット」の改訂を行い、関係機関への配布等を通して周知を図った。(令和5年度実施。リーフレット送付数 204箇所) ③利用者からの個別の相談や問い合わせ等に対し、習得支援や機器貸出等を行った。(令和3年度以前から実施。) ④【再掲】国の委託事業(読書バリアフリーコンソーシアム事業)を活用して、デイジー図書や読書支援機器を紹介できるようリニューアルし、コーナーの充実を図った。(令和3年度実施。デイジー図書整備 1,303点) ⑤【再掲】利用者の利便性の向上を図るため、録音図書再生機、読書支援機器等の購入を行った。(令和3年度以前から実施。デイジー再生機、携帯型拡大読書器、電子ルーペ等購入。)   <関連する指標の達成度> 指標 県立図書館のアクセシブルな書籍等を利用するための端末機器 貸出数 参考 令和元年度 270冊 令和2年度155冊 計画の期間 令和3年度 101冊 令和4年度 83冊 令和5年度 15冊 令和7年度(目標) 500冊 達成度 3パーセント ※2 アクセシブルな書籍等を利用するための端末機器の貸出数の減少した要因として、録音図書再生機の貸出数には、個人貸出の他に市町村立図書館への貸出数も含んでいるため、市町村における再生機の整備が進んできたことも考えられる。個人貸出についても、市町村が実施主体となる視覚障がい者への日常生活用具給付等事業を利用した購入により再生機を利用される方が増えたことが考えられる。また、録音図書再生アプリの開発等のICT環境の変化により、個人のパソコンやスマートフォン等で再生できる環境が進んできたことも、貸出が減少した一因と考えられる。 指標 ライトハウス点字図書館のアクセシブルな書籍等を利用するための端末機器 貸出数 参考 令和元年度 6冊 令和2年度16冊 計画の期間 令和3年度 25冊 令和4年度 26冊 令和5年度 16冊 令和7年度(目標) 60冊 達成度 27パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①「デイジー教科書」等のマルチメディアデイジーに関わるiPad等の利用については、定期的にデータ更新も行われるので、利用者も大分扱いに慣れてきている。  ②デイジー教科書とデイジー再生アプリの違いや、他の読み上げコンテンツを知ることができた。 ③【再掲】視覚障がいについてのフォーラムが少ないので、今回は展示もあり情報が得られてよかった。 ④サピエの個人会員として、個人の端末でダウンロードできる環境をつくれば、おのずと機器の貸出数は減ると思う。機器の貸出数は追わなくてもいいのではないか。 評価 C やや遅れている(計画通り進んでいるが多少の見直しが必要)    (理由)取組は順調だが、指標の達成が難しい状況のため。取組を強化する共に、指標の見直しについても検討が必要。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①高齢になり見えにくくなった方等への相談支援の拡大 ②今後も継続して公共図書館等のイベントの際に支援機器等の情報提供や貸出を行う。 (県立図書館) ①市町村等での再生機器の整備が進んだこと等も減少の一因と考えられるため、今後指標についての検討も必要。 ②端末機器等に関する情報提供を充実させるため、活用講座や勉強会等を実施し、機器の普及と周知を進める。   【施策の方向性⑰】上記の取組を推進するため、ライトハウス点字図書館、公立図書館等が連携し、視覚障がい者等が身近な地域において端末機器等の利用に係る講習会等の支援を受けることが可能となるよう、端末機器等の習得支援等を行う県立図書館及び市町村立図書館等の職員等に対する研修を実施します。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①公共図書館等から依頼がある時には、職員対象に「マルチメディアデイジー」の研修等実施した。 ②研修をきっかけに支援機器等も公共図書館に貸し出し、使っていたただいて自館購入につながった例もあった。 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①障がい者サービスに関する研修等を開催し、図書館職員等への理解促進を図った。 (令和3年度から実施。参加者数 フォーラム97名(令和3年度)、研究会139名(令和4年度)等) <各方面からいただいた主な意見> ①マルチメディアデイジーを見たことはあったが、実際のダウンロード方法などの実演を見せていただき勉強になった。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①今後も継続して職員向けの研修を行い、公共図書館での実際の導入に繋がるようにする。 (県立図書館) ①図書館員を対象とした研修等において、端末機器等をテーマにした講座等を実施し、理解促進を図る必要がある。   【施策の方向性⑱】小・中・高等学校、特別支援学校の学習指導要領において、「情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること」と規定しており、また、現在、学校におけるICT環境整備が進められていることも踏まえ、県立図書館内の学校図書館支援センターが中心となって、各教育委員会の指導主事等に対してその趣旨を説明する等、その周知を図ります。 <主な事業(取組状況)> 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①学校司書のためのICTスキルアップ講座等、学校職員向けの研修等を開催した。(参加者数 119名(令和5年度)) <各方面からいただいた主な意見>  ①図書館でのICT活用を今年度は本格的にしていこうという目標のもとやっていたので、ピッタリの講座だった。 ②ICTに不慣れなので、改めて様々な活用方法を学びなおすことができて良かった。 ③公共図書館等で沢山啓発されているが、もっと違う角度で学校等色々な所で働きかけるのが良いのではないか。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (県立図書館) ①研修や訪問等の機会を通じて、広く学校関係者等へアクセシブルな書籍等やそれらを利用するための端末機器等に関する情報及び利用方法について周知し、学校におけるICTを活用した支援の促進を図る。   【施策の方向性⑲】司書及び司書補(以下「司書等」という。)、司書教諭及び学校司書並びに職員、ボランティア及び図書館協力者(以下「職員等」という。)を対象に、県立図書館が中心となってライトハウス点字図書館とも連携し、障がい者サービスに関する内容を理解し、支援方法を習得するための研修や、読書支援機器の使用方法に習熟するための研修等を実施し、資質の向上を図ります。また、公立図書館においては、障がい当事者でピアサポートができる司書等及び職員等の育成や環境の整備を行います。 <主な事業(取組状況)> 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①【再掲】障がい者サービスに関する研修等を開催し、障がい者サービスに関する理解促進を図ると共に、読書支援機器等の使用方法についても習熟するための機会を提供した。 (令和3年度から実施。参加者数 フォーラム97名(令和3年度)、研究会139名(令和4年度)等) <各方面からいただいた主な意見> ①読書バリアフリーについての様々な実践事例を知ることができた。学びの多い講座だった。 ②【再掲】図書館の障がい者サービスに何が必要か等、わかりやすく説明があり、勉強になった。 ③【再掲】マルチメディアデイジー図書について、今日のお話を聞いて具体的に良さを知ることができた。更に勉強して必要としている子どもたちに届けられるようにしたい。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (県立図書館) ①ライトハウス点字図書館をはじめ、関係機関・団体等と連携し、研修会等を行い、司書、司書教諭・学校司書、職員等の資質向上のための取組を進める。   【施策の方向性⑳】ライトハウス点字図書館、県立図書館、市町村立図書館等及びそこで活動するボランティア団体等における点訳、音訳、アクセシブルな電子データ製作等に携わる人材について、製作基準の共有やノウハウ等の習得に係る研修を実施し、質の向上を推進します。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①地域の点訳・音訳ボランティア団体と密に連絡を取り、分からない点等ある時には、レクチャーをしたり、スキルアップ研修等を通じて質の向上を推進した。(音訳ボランティアスキルアップ研修 令和3年度・4年度・5年度実施、点訳ボランティアスキルアップ研修 令和3年度実施)   県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①【再掲】市町村立図書館実務担当者連絡会を実施し、製作を行っている市町村の取組について情報を共有し、理解を深めた。(令和4年度・5年度実施。参加者数 延べ52名) <各方面からいただいた主な意見> ①【再掲】とても研修が素晴らしくて今後のためにも良かった。 ②【再掲】倉吉市立図書館では毎年音訳ボランティアの交流会を実施しており、その会を通して自分たちの課題を見つけることができている。県内の音訳団体の情報交換会があってもよいのではないか。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。 <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①引き続き研修等を実施し、新たなボランティアを獲得できるようにボランティアについての周知活動を行う。 (県立図書館) ①【再掲】関係機関・団体と連携して製作に関する情報共有を図ると共に、製作のための調査支援や情報提供等、図書館の特色を活かした支援を行い製作の効率化につなげていく。 ②【再掲】職員のスキルアップのための研修参加等を実施し、製作に関する理解を進める。   【施策の方向性㉑】点訳や音訳、アクセシブルな電子データ製作に携わる人材の不足が課題となっており、この分野における人材の確保が必要となっています。このため、ライトハウス点字図書館、県立図書館及び市町村立図書館等並びに県及び市町村が連携して、人材の募集や養成、活動支援等に計画的に取り組みます。 なお、製作人材の確保に関しては、ボランティアのみに頼ることなく、様々な方策を関係者間で検討していく必要があります。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①点訳・音訳ボランティア養成講習会を通じて人材の育成や活動支援に取り組んだ。(令和3年度、令和4年度実施。) 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ①読書バリアフリーフォーラムを開催し、ライトハウス点字図書館、音訳ボランティア団体の取組について、パネリストとして各団体より紹介いただき、広く県民に知っていただく機会となった。(令和3年度実施。参加者数 フォーラム97名) ②関係団体個別訪問を実施し、音訳ボランティア団体の活動状況等について教えていただいた。(令和3年度から実施。) ③【再掲】市町村立図書館実務担当者連絡会を実施し、製作を行っている市町村の取組について情報を共有し、理解を深めた。(令和4年度・5年度実施。参加者数 延べ52名) <関連する指標の達成度> 指標 点訳・音訳奉仕員(ボランティア)の数 参考 令和元年度 213人 令和2年度 221人 計画の期間 令和3年度 231人 令和4年度 242人 令和5年度 242人 令和7年度(目標) 310人 達成度 78パーセント <各方面からいただいた主な意見> ①障がい当事者、団体の幅広い立場からの生の意見が聞けて大変勉強になった。 ②読書バリアフリーの取組が皆さんに周知されることによって、ボランティアに結びつくということもあるのではないか。 ③【再掲】倉吉市立図書館では毎年音訳ボランティアの交流会を実施しており、その会を通して自分たちの課題を見つけることができている。県内の音訳団体の情報交換会があってもよいのではないか。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況、指標の達成状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①・養成講習会終了後のボランティアの能力向上への支援 ・今後もスキルアップ研修等を通じてボランティアグループ全体での能力向上を図る。 (県立図書館) ①関係機関・団体等と連携し、点訳や音訳、アクセシブルな電子データ製作についての理解促進・活動支援を進めていく。 ②【再掲】関係機関・団体と連携して製作に関する情報共有を図ると共に、製作のための調査支援や情報提供等、図書館の特色を活かした支援を行い製作の効率化につなげていく。 ③【再掲】職員のスキルアップのための研修参加等を実施し、製作に関する理解を進める。  【施策の方向性㉒】新たな端末機器やソフトウェア、合成音声の活用等、技術の進歩に応じてアクセシブルな書籍等の製作を行う人材や体制の確保にも努めます。 <主な事業(取組状況)> 障がい福祉課・ライトハウス点字図書館による主な取組は次のとおり。 ①アクセシブルな書籍製作についての周知活動を行い、ボランティアを育成した。     ②ボランティアと協力してテキストデイジーやマルチメディアデイジーの制作を行った。 (テキストデイジー製作ボランティア育成数・活動数 3名、マルチメディアデイジー製作ボランティア育成数・活動数 3名) 県立図書館による主な取組は次のとおり。 ① 職員のスキルアップのための研修受講等を行い、他県の取組や新たな端末機器の情報等について知識を深めた。(令和3年度以前から実施。受講回数 令和3年度から令和5年度 延べ12回) <各方面からいただいた主な意見> ①利用者の方に合った色々なものを提案できるよう、新しい情報機器にも積極的に図書館は取組んでいただけるといいのではないか。 評価 B 順調(計画通り進んでいる) (理由)事業の取組状況がおおむね順調で、関係者・関係先からの意見とも肯定的意見をいただいているため。  <評価を踏まえた今後の取組予定> (障がい福祉課・ライトハウス点字図書館) ①製作ボランティアの定着、新規獲得のため、今後もアクセシブルな書籍製作について周知活動を行い、ボランティアの育成、新規獲得を図る。 (県立図書館) ①【再掲】関係機関・団体等と連携し、点訳や音訳、アクセシブルな電子データ製作についての理解促進・活動支援を進めていく。 ②【再掲】関係機関・団体と連携して製作に関する情報共有を図ると共に、製作のための調査支援や情報提供等、図書館の特色を活かした支援を行い製作の効率化につなげていく。 ③【再掲】職員のスキルアップのための研修参加等を実施し、製作に関する理解を進める。   (2)計画指標の達成度 前述の「(1)22項目の施策の方向性ごとの評価」中で、関連する項目に切り分けて記載済み。(再掲) 表記について (あ)から(う)は、点訳の便宜上つけたものです。 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 県立図書館のアクセシブルな書籍等所蔵冊数 参考 令和元年度 15,379 令和2年度 15,676 計画の期間 令和3年度 17,428 令和4年度 17,674 令和5年度 17,995 目標 令和7年度 18,500 達成度 97パーセント 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 県立図書館のアクセシブルな書籍等年間貸出冊数 参考 令和元年度 18,987 令和2年度 18,033 計画の期間 令和3年度 19,047 令和4年度 16,541 令和5年度 16,858 目標 令和7年度 28,000 達成度 60パーセント 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 県立学校図書館、県立大学図書館のアクセシブルな書籍等年間貸出冊数 参考 令和元年度 233 令和2年度 280 計画の期間 令和3年度 313 令和4年度 351 令和5年度 465 目標 令和7年度 500 達成度 93パーセント 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 ライトハウス点字図書館のアクセシブルな書籍等年間貸出冊数 参考 令和元年度 11,004 令和2年度 9,960 計画の期間 令和3年度 11,279 令和4年度 8,014 令和5年度 9,408 目標 令和7年度 13,200 達成度 71パーセント 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 県立図書館の「はーとふるサービス」利用登録者数 参考 令和元年度 66 令和2年度 67 計画の期間 令和3年度 70 令和4年度 79 令和5年度 99 目標 令和7年度 120 達成度 82パーセント 区分 (あ)「視覚障がい者等による図書館の利用に係る体制の整備等」関連 指標 ライトハウス点字図書館の利用登録者数 参考 令和元年度 327 令和2年度 328 計画の期間 令和3年度 335 令和4年度 346 令和5年度 348 目標 令和7年度 400 達成度 87パーセント 区分 (い)「インターネットを利用したサービスの提供体制の強化」関連 指標 サピエ会員(個人会員)の登録者数 参考 令和元年度 80 令和2年度 79 計画の期間 令和3年度 77 令和4年度 83 令和5年度 88 目標 令和7年度 150 達成度 59パーセント 区分 (い)「インターネットを利用したサービスの提供体制の強化」関連 指標 ライトハウス点字図書館、県立図書館及び特別支援学校の国会図書館障がい者等用データの送信承認の登録率 参考 令和元年度 0パーセント 令和2年度 10パーセント 計画の期間 令和3年度 20パーセント 令和4年度 20パーセント 令和5年度 70パーセント 目標 令和7年度 100パーセント 達成度 70パーセント 区分 (う)「特定書籍・特定電子書籍等の製作の支援」関連 指標 県内のアクセシブルな書籍等(点字図書、デイジー図書)のサピエ図書館への年間アップロード数 参考 令和元年度 64 令和2年度 74 計画の期間 令和3年度 54 令和4年度 56 令和5年度 45 目標 令和7年度 120パーセント 達成度 38パーセント 区分 (え)「端末機器等及びこれに関する情報の入手支援、情報通信技術の習得支援」関連 指標 県立図書館のアクセシブルな書籍等を利用するための端末機器貸出数 参考 令和元年度 270 令和2年度 155 計画の期間 令和3年度 101 令和4年度 83 令和5年度 15 目標 令和7年度 500 達成度 3パーセント(※2) ※2【再掲】アクセシブルな書籍等を利用するための端末機器の貸出数の減少した要因として、録音図書再生機の貸出数には、個人貸出の他に市町村立図書館への貸出数も含んでいるため、市町村における再生機の整備が進んできたことも考えられる。個人貸出についても、市町村が実施主体となる視覚障がい者への日常生活用具給付等事業を利用した購入により再生機を利用される方が増えたことが考えられる。また、録音図書再生アプリの開発等のICT環境の変化により、個人のパソコンやスマートフォン等で再生できる環境が進んできたことも、貸出が減少した一因と考えられる。 区分 (え)「端末機器等及びこれに関する情報の入手支援、情報通信技術の習得支援」関連 指標 ライトハウス点字図書館のアクセシブルな書籍等を利用するための端末機器貸出数 参考 令和元年度 6 令和2年度 16 計画の期間 令和3年度 25 令和4年度 26 令和5年度 16 目標 令和7年度 60 達成度 27パーセント 区分 (お)「製作人材・図書館サービス人材の育成等」関連 指標 点訳・音訳奉仕員(ボランティア)の数 参考 令和元年度 213 令和2年度 221 計画の期間 令和3年度 231 令和4年度 242 令和5年度 242 目標 令和7年度 310 達成度 78パーセント 3 結果総括 【障がい福祉課】   計画策定以降、アクセシブルな書籍の制作、支援端末機器の整備、体験会の開催等、視覚障がい者等の読書環境整備が順調に進んでいる。引き続き、鳥取県ライトハウス点字図書館や県立・市町村立図書館等関係機関と連携し、読書が困難な方々に利用しやすい読書環境の整備や必要な情報を得やすい環境整備を進めていきたい。 【県立図書館】   新型コロナの影響もあり、数値目標に係る結果が策定時よりも下がる指標もあったが、コロナ禍であっても関係機関・団体等と連携しながら、読書バリアフリー推進に向けた取組を概ね推進することができた。  これまでの取組による成果と課題、読書バリアフリー協議会や学校現場・市町村立図書館他、各方面からいただいた意見を踏まえ、引き続き県内の視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に向け、関係機関・団体等と連携し、計画に沿った取組を進めていきたい。特に、広報の強化、インターネットを利用したサービスの普及、人材確保や育成等について、今後重点的に取組みを進めていきたい。 4 参考1 評価のための意見聴取の状況 (1)鳥取県読書バリアフリー推進に係る関係者協議会 〔協議会の概要〕:鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画に基づく、鳥取県の読書バリアフリー推進事業等の取組状況等について、事業等の評価や進行に関する有識者等の意見を聴取することを目的として開催。 〔開催概要〕 令和3年度(令和4年1月25日) ・読書バリアフリー推進に係る令和3年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和4年度の取組について ・今後の電子化に向けた取組等について 令和4年度第1回(令和4年9月22日) ・読書バリアフリー推進に係る令和3年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和4年度の取組について 令和4年度第2回(令和5年2月14日) ・読書バリアフリー推進に係る令和4年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和5年度の取組計画について 令和5年度第1回(令和5年8月25日) ・読書バリアフリー推進に係る令和4年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和5年度の取組について ・鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画における具体的な指標の評価について 令和5年度第2回(令和6年2月26日) ・読書バリアフリー推進に係る令和5年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和6年度の取組計画について ・中間評価に向けた取組の強化について ・来年度の関係者協議会委員の増員等について 令和6年度第1回(令和6年7月22日) ・読書バリアフリー推進に係る令和5年度の取組について ・読書バリアフリー推進に係る令和6年度の取組計画について ・中間評価について (2)鳥取県図書館協議会 令和6年度第1回(令和6年10月3日) ・読書バリアフリー計画の中間評価等について (3)鳥取県教育委員会 令和6年10月(令和6年10月30日) ・読書バリアフリー計画に係る現時点での評価等について